
タラメ、元は780円、、量で考えると安くなっても高しかな。
たらの芽の天ぷらが大好きだ。
桜が咲く季節ぐらいからが旬となる。
何故に、たらの芽の天ぷらが好きか。
子供の頃に、西宮には、高級料亭「はり半」があった。
母親から、今日もお父さんは、はり半に行っていたみたいなんて話しを聞いて育ち、はり半の話しを母親から聞いていた。
あそこで出されている、たらの芽の天ぷらなどの山菜は、はり半の従業員が、朝、採りに行っているとのことで、母親と採りに行って、天ぷらにして食べたら、なんとも美味しいこと。
子供なので、海老の天ぷらは大好きだったが、野菜の天ぷらとか、山菜とかには興味がなかったが、たらの芽の天ぷらは別格だった。
それから大人になり、はり半で、デートをしようと思う頃には閉店してしていた。
谷崎潤一郎の細雪(ささめゆき)に、「芝居は鴈治郎、料理は播半(はりはん)かつるや」なんて一節がある。
ちなみに、谷崎潤一郎記念館は芦屋にあります。
はり半で、たらの芽の天ぷらは、名物だったのかもしれないが、同伴する女性達の名物だったのかもしれないですね。
ここで話しを終わらせたいところですが、この「たらの芽」の栽培キットが、かれこれ10年ぐらい前から販売されています。
たらの芽栽培キットも、かなり魅力的ですが、実はたらの木は、どこにでもあるので、山菜の王様ながら、誰も気付いていないか、興味がないかで、意外な場所に、たらの木は自生しています。
木の新芽は、きのこのような危険性は少ないので、近所を探してみるとあるかもです。
で、、、、はり半の話しに戻りますが、山菜を従業員が採りに行っていたなんですが、今思えば、山菜を採るにもルールがあるみたいで、実際は、経営難で山菜を採りに行かされてたんではないかと思ってみたりするわけです。
まあ、、、採れたてが最高に美味しいのは間違いないんでしょうがね。