十数年前に小さな事務所を借りた。
その頃は、残業なんてあたり前だと思っていた。
今は違う。
プライベートの環境の変化から心境も変わるものだ。
その間、社外労組ともやり取りしたりし、労働
におけるコンプライアンスを真剣に考え取り組んだ。
その結果、就業規則の改定、雇用契約書の見直しもした。
会社は、就業規則というルールを作る。
そのルールを作るのは、会社側で、どこの会社も形式上にしかならない、労働者代表の意見を聞くことになっている。
おっと…話しが残業についてではなくなっている(笑)

最近知り合いから、所謂、大企業であるが、サービス残業の話しを聞いた。
17時まで勤務となっている。
17時から終わりのミーティングをするらしいのだが、これは労基法違反です(笑)
大分昔に問題になった、制服のある職業で、着替えの時間は定時を過ぎてからなんてあったわけです。
未だに、このケースは多分にあるでしょう。
会社は、定時を過ぎてから着替えなさい、本人は、時給で働いているものだから、定時を過ぎてから拘束する場合は、時間給を支払いなさいなんてパターンだ。
時間給でない、正社員のケースであるのが、先程書いた、朝礼が始業より早いとか、夕方のミーティングを終業時間が過ぎてからする。
このケースも多分にあるかもしれない。
終業時間も過ぎ、ミーティングも終わりかと思いきや、そこから残業する。
毎日、1.5時間ぐらいサービス残業をしている。
早く帰れるのは、ノー残業デイのみとなる。
こういう取り組みの表向きは、ワークライフバランスの推進をしているホワイト企業であるが、大半の運用実態を知りうる限りは、こういう企業の大半は、サービス残業を含んだ、残業みなし給料となっており、プラスで残業代が支払われない。
サービス残業だけで、こういうケースの会社をみると、最悪に感じるが、サービス残業以外の福利厚生は悪くなく、有休も消化しやすかったりするので、皆さん我慢しているのではないだろうか。
さてサービス残業ですが、一日に平均して、有休も消化できるとしても、年間200時間以上をサービス残業していることになる。
有休が消化できなければ、実に年間300時間以上にもなる。
これだけの時間があれば、何ができるだろうか。
経営者になりたい人や上昇志向の強い人は、時間なんて気にせず、仕事に没頭しなければならない時もあるだろう。
しかしながら、本当にワークライフバランスを考えたら、通勤時間とサービス残業なんて、短ければ短いほどいい。
上昇志向がなければ、会社の看板なんかに価値はないのだから、早めに転職するのも良いのではと、思った次第です。
人生は一度きり、自分の判断の積み重ねが人生であり、とても複雑です。
決断も早い方がいい。
サービス残業に縛られないのも、素敵な人生ではないでしょうか。