お刺身に合う小豆島の極上の濃い口醤油「鶴醤」
 教育委員会の用事で姫路に出張することになった。大阪からは遠い。めっちゃ遠い。
せっかくなので、愛猫が亡くなってから体調が悪かったので、小豆島に癒しの旅に姫路港から、車をフェリーに乗せて、8000円ちょいの片道切符で小豆島に向かった。
特に何も考えていなかったが、小豆島の醤油醸造所は数多くある。
小豆島の醤の郷だけでも、醤油醸造所が約21あるらしい。約???
そう。。。古くは江戸幕府から大正14年までには、醤油税なるものがあったらしい。
その時代ならば、小豆島の醤油醸造所は何件あるかは把握されていたのだろうが、今となっては酒税法みたく縛りも何にもないので、一体全体、小豆島の醤油醸造所は何件あるのかは不明なのだ。
「どぶろく」みたく、個人もあるからなのだが。
 そんな小豆島のお醤油で、地元の人がオススメするお刺身に合う最高のお醤油を教えてもらった。
教えてもらった人は、フェリー乗り場の売店のイケテルお母さんだ。


 そのお刺身に合う極上の濃い口醤油は、「鶴醤」だ。
都会に出て行った息子が鶴醤が大好きで、ずっと送っているらしい。
瀬戸内海にある小豆島は、淡路島に次ぐ大きい島となるが、車で一周するぐらいはあっという間の小さい島である。
その島内の中だけでも、たくさんの醤油醸造所があるので、ちょっと離れた場所だけでも、地元の人の愛するお醤油は違うらしい。
小さい頃にキッコーマンオンリーの家庭で育った私であるが、10年ぐらい前に、大阪のスーパーなら特売なんかでどこでも売っている東マルのお醤油をはじめて食した時に、何故に今までキッコーマン派だったのだろうかと思ったぐらいに美味しかった。


 味覚は年齢と主に変わりゆくものであるが、お酒みたいに酒税法も何にもないので、極上のお醤油を探し出すことは、日本酒、ワインなんかよりも、ずっと困難を極めることだろう。
こういう類のもので、思い浮かぶは「どぶろく」であるが、趣味でやっているのか、闇商売のどぶろくなのかは?であるが、そういう地域ではこれが至上という「どぶろく」はある。
それぐらいに、最高のお醤油を探し出すのは困難なのではないだろうか。
お醤油ソムリエいるよねと思ってみたりするが、こだわったスーパーなどで売っている地方のお醤油は、既に有名であったりする。
なので、本当にイケテル最高のお醤油はどれか?好みもあるので一概には言えないが、お刺身ならこのお醤油とか、少しぐらいはこだわりを持つ方が楽しいのではないだろうか。
個人的には、鶴醤は気取った味がするが、愛する息子に、ずっと送り続けている、フェリー乗り場のお母さんの話しを思いだすと、甘く切ない味のお醤油である。